あの日、雪が降っていてよかった。【完】

忍さんが持っていた紙袋の中身は

もちろんチョコレートで。

可愛いピンクのラッピングが施されていた。


『………朝チョコ食ってきたからいらない。』

『ゆきが?どーゆー風の吹き回し?』

「あっ、これです…、」


鞄の中から

今朝カットしたばかりのチョコレートを渡すと

これ唯ちゃんが作ったのー?と忍さんは目をまん丸にして私に聞いた。