あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『…………それ、チョコ?』

「わあっ!ゆ、雪村さん、」

『なんだよ。……僕に見られたらまずかったわけ?』

「い、いえっ、そんなことは…、」


雪村さんは

私がチョコレートをカットしている間も

じっと私の手元を見ていて

少しだけ手が震えそうになった。


『………味見してもいい?』

「あっ、はい。どうぞ、」

『……ん。うま、』