あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『…………ん、おっけ。』

『おおー、よく撮れてるじゃん。ねぇ、仁。』

『うん。雪村、後で俺のとこにも送っといて、』

『りょーかい。』


雪村さんはこくりと頷くと

手に持っていたケーキをテーブルの上に置いて

フォーク取ってくる、と自分の部屋へもどっていった。


「よ、喜んでもらえたみたいですね…、」

『ふっ…、そうだね。俺も久しぶりに見たよ、あんな嬉しそうなあいつ。』


深夜に来たかいがあったかな、と笑った仁さんにつられて

横目で時計を確認すると

この時すでに、時刻は深夜2時を回っていた。