あの日、雪が降っていてよかった。【完】

そもそもそんな予定じゃなかったため

部屋はいつも通り荒れているし

服装だってどうでもいいダル着だ。


『"音がする"?ふっ、今必死に見えるとこだけ片付けてんだよ、』

《《《《ありがとうございます!》》》》

『いやまじで、僕がこんなにぬるっとカメラ配信することとか、もーないからね?』


なんだかんだ言いつつ

僕はカメラで見える範囲だけ少しものを片付けて

とりあえずその辺にあったシャツを羽織った。