あの日、雪が降っていてよかった。【完】

ずっと、無意識に考えないようにしていたのかもしれない。

私が雪村さんと出会った時

雪村さんは既に3年で。

どう頑張ったって、その2年分の差は埋まらないこと

わかっていたはずなのに。


「…………高校は、続けるつもりです。クラスに戻るかどうかは、考えてないですけど…、」

『そっか。』

「………そ、それでっ、私のことを必要としてくれるなら、それまではずっと雪村さんの音楽を、活動を、支えたいって思ってます。」