あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「…………春になったら、卒業しちゃうんですもんね。」

『残念だけどね。俺らは3年だから、』


ちょっと忘れていた。

あまりにも、雪村さんやクラスの人達が

私のことを受け入れてくれるから。


『………ここだけの話さ、唯ちゃんはこの先どーするつもりなの?』

「えっ…、」

『俺らはもう後2ヶ月もしたら卒業しちゃう。そうしたら、唯ちゃんはどーするの?』