あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「あー…、えっと、」


"来年も一緒にここに来られますように"

そんなこと面と向かって言うのは

ちょっと照れくさくて。

私は忍さんから目を逸らした。


『だめだよ忍。こーゆーのは口に出すと叶わなくなっちゃうから、』

『え!?そうなの?』

『迷信だけどね、』

『じ、じゃあ言わなくていい!唯ちゃんのお願い、叶わなくなったら困るもん。』


私は、ありがとうございます、と笑いながら

ほっと胸を撫で下ろした。