あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『おふたりさーん!なんで連絡無視するのさー、』

「わっ…!忍さん、」

『何回も連絡したのにぜんっぜん出てくれないんだからー、』


しまった。

完全に雪村さんのペースにのまれて

仕事モードになっちゃってた。


『…また、新しい曲?』

「あ…、はい、デモ音源が出来たからって…、」


仁さんは雪村さんのスマートフォンを覗き込むと

それ俺らもまだ聴かせてもらってないやつだ、と苦笑した。