「ちょっ、私、雪村さんより年下ですからね?」

『なにそれ、僕がじーさんだって言いてぇの?』


そうゆうわけじゃないですけど、と私が言うと

雪村さんは、ジト目で私の方を見ていた。


『ふふっ、唯ちゃんもだいぶ打ち解けてきたよね。』

『そうそうー。ゆきに"じーさん"なんて言えるの唯ちゃんだけじゃないー?』

「ち、ちがっ、私はそんなこと言ってないです!」


ほんと言うようになったよなぁ。

そう言って私の頬を摘んだ雪村さんの手は

雪のように冷たかった。