あの日、雪が降っていてよかった。【完】

雪村さんがラーメンを食べている姿は

あんまり想像が付かないような…。


『………香月、ラーメン食う?』

「あっ、はい。好きです、」

『ん。んじゃあ決まりな、』


はい、と私が頷くと

その隣で忍さんが、そっか唯ちゃんも味覚おかしいんだっけ…、と

呟いたのが聞こえた。


『………はやく行くよ。お腹すいた、』

「は、はいっ。」


私の数歩前で振り返った彼の横に

私は慌てて駆け足で、並んだ。