『ゆきー、お疲れのところ悪いけど、明後日には試験だからねー?』

『………。』

『ちょっと無言やめてよ、』


…忘れてた。

完全に全部やり遂げた気でいた、私も。


「ゆ、雪村さん、」

『んー…?』

「あの、これ…、」


こんなタイミングですみません、と私がノートを手渡すと

雪村さんはペラペラとそれを捲って、私の方を見つめた。