あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『唯ちゃん、どうかした?』

「あ、あの…、」


この人って、と私が言うと

モニターを覗き込んだ仁さんが

えっ、と声を漏らした。


『雪村、今日もしかして村瀬も呼んだ?』

『僕が?いや、呼んでないけど…、』


珍しく驚いた様子の仁さんは

とにかく下のオートロック開けてあげて、と

苦笑しながら私に言った。