あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「あっ、私、雪村さん起こしてきましょうか…?」

『いや、こっちの準備終わるまでは大丈夫。』

「じゃあ私も手伝いますね、」


私が言うと

たこ焼きパーティー、と忍さんは嬉しそうに

リビングのテーブルにたこ焼き器を設置した。


「こ、これ、持ってきたんですか?」

『そだよー。ゆきの家に置いとくとすぐなくなるからさ、』

「そ、そうなんですか…?」

『雪村、たまにすごい派手に断捨離するからね、』

「断捨離、ですか…、」


なぜだかわからないけれど

私は、その姿を容易に想像することができた。