あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「…………すみま、あっ。」

『"すみません"じゃなくて?』

「………ありがとう、ございます。」

『ん。……わかればいい。』


雪村さんはそう言うと

あいつらが来るまで仮眠する、と呟いて

ふらり、と部屋に戻っていった。


「…………やっぱり、優しいんだなぁ…、」


雪村さんは

いつも私がもらったことのない言葉を私にくれる。

いつもいつも

お前の居場所はここだ、と言ってるかのように。