あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「た、たこ焼きって、その、雪村さんのお部屋でやるんですか…?」

『?……いや、ここでやるけど、』


なんで?と首を傾げる雪村さんに

私は目を逸らしつつ、小さな声で言った。


「それなら私、外に出てたほうがいいですよね…、」

『……?あー、もしかして声とか、気にしてんの?』

「だ、だって、女性のファンの方がほとんどでしたし、だからっ…、」


雪村さんの迷惑になること。

それだけは、絶対に避けたかった。