あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「……配信、終わる前に寝よう…、」


配信を見てたことを知られるのも

偶然部屋から出てくるかもしれない雪村さんと鉢合わせるのも

なんとなくどっちも気まずい気がして

私は慌てて布団に潜り込んで目を閉じた。


「………雪村さんは、あんな風にいっつも、ファンの人達と話してるんだな。」


同じ家で生活していて

毎日顔を合わせているはずなのに

私よりも、彼女達のほうがずっと

雪村さんのことを知っているような気がして

私は何故か少しだけ、複雑な気持ちになった。