あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「雪村さん、今大丈夫ですか…?」


こんこん、とドアをノックすると

入っていいよ、と雪村さんの声がして

私はそっと部屋のドアを開けた。


「コーヒー、ここに置いておきますね…。」

『ん。………僕今日からバタバタしてるだろうけど、香月は気にしなくていーから。』

「あっ、はい、」

『多分、ほとんど部屋から出ねぇ、』


薄暗い部屋の中で

パソコンの画面の光に照らされた雪村さんは

真剣な面持ちで、そう言った。