あの日、雪が降っていてよかった。【完】

『今何時……?』

「23時半です、」

『んー…、』


雪村さんはむくっと起き上がると

んーっと身体を伸ばしてから

香月、と私の名前を呼んだ。


「は、はいっ、」

『コーヒー、飲みたい。』

「わかりました。お部屋まで持っていきましょうか…?」

『…………ん、さんきゅ。』


寝起きの雪村さんは

いつもよりも少しだけ、幼い。