あの日、雪が降っていてよかった。【完】

[12月23日 23:30]


「ゆ、雪村さん、」

『んー…、』

「30分前ですっ…、」


リビングのソファで

項垂れるようにして眠っていた雪村さんの身体を

私は控えめに揺すった。


『んー…、』


眠そうに目を擦る

雪村さんの目の下には

いつもよりも濃く、クマができていた。