あの日、雪が降っていてよかった。【完】

僕がそう言うと

無意識だったのか、香月はぱっと両頬に自分の手を当てて

僕から目を逸らした。


『はぁー…、まだ終わりそうにないし、配信流しながらご飯でも食べよー、』

「こっ、ここでですか!?」

『んぁ?だめなの?』

「い、いえ、そーゆーわけじゃ…、」


お前も食べれば、と僕が言うと

香月は遠慮がちにキッチンからついさっき帰りに買ってきた

カルボナーラを持って、僕の隣に座った。