あの日、雪が降っていてよかった。【完】

「ファンの人達、驚きますよ…。いきなり見知らぬ女が、"0さんが呼んでる"なんて言ったら…、」

『平気だって。僕今、SNSでも神室はやく配信終えてって投稿してるし。』


ほら、とスマホの画面を見せると

それなら早く言ってください…、とため息をついた。


『………だいぶ、普通になってきたな、お前。』

「…?そ、そうですか…?」

『この前までは僕にそんな顔絶対しなかったし、』