楓side

「いってきまーす」

「行ってらっしゃい。」

そう言って朝2人で車に乗り込む。

いつも柊雅が起こしてくれるから遅刻しないで済む。

「楓、あの後は寝れた?」

いつも夢を見た朝は心配してくれる

「うん、大丈夫!ちゃんと寝れたよ!」

「ならいいけど、あ、今日の夜は仕事入ってるらしいぞ。」

「久しぶりだねー、どんな依頼かな?」

そう、知ってる通り私たちは高校生ながら殺し屋をしている。

たまに入ってくる仕事をこなし、給料を貰っている。

殺しということもあり、給料は程々に高い。

そんなことを言ってる暇に

「楓おはよう!今日も可愛い〜!」

「結衣おはよう!」

結衣と理音にの家に着いた。

2人は家が隣同士なのだ。

「おはよう楓、柊雅。」

「理音もおはよう!」

「んーおはよ。」

「あ、そーえば今日仕事だって!」

「りょーかい!」

「久々だねぇ…それにしても今日も朝から見せつけるねー」

「見せつけてなんかないもーん」

「朝から恋人繋ぎして車なんだから別にしなくていいと思うけど。」

「車でもどこでもするもんだろ。」

「はいはい。じゃー学校ついたら私も楓と恋人繋ぎしよーっと!」

「おま、同じクラスだからってずりーぞ!」

「朝から喧嘩しないー」

いつもこんな感じだ。

お姉ちゃんがいたらどんな感じになってたのかな…なーんてね。

「楓様、着きましたよ。」

「ありがと、じゃー行ってくるね!」

「はい、行ってらっしゃい。」

私たちが通う東條高校は至って普通の学校。

けれど警備がちゃんといていて、1番近所にあり、有名な学校だった。

「今日はあの4人がいるよ!」

ザワザワ

「楓ちゃん、今日も可愛い〜」

「柊雅君を朝から見れるなんて…」

そう、そして、私と柊雅は美男美女として有名で、学校に行くだけでこの有様。

たまに朝からの依頼があるため休むことがある

そして、4人の前と学校にいる間は性格がガラッと変わる。

特に結衣は、4人以外の奴には興味無い。

必要最低限しか話さないため交友関係が少ない

まぁ、それでいいんだけどね。

「じゃーね、楓ー」

「うん、じゃーまた昼休みに!」

「そーだね。」


私と結衣が2組で柊雅と理音が5組

階が違うためあまり会うことがない。

だから昼休みは屋上か空き教室でみんなでご飯を食べる。その時に仕事の内容など話すようにしてるのだ。

「やばい、楓チャイム鳴るよ!急ごッ!」

「うん。」