柊雅side

「寝付けねぇ…」

時刻を見ると4時前。

昼寝しすぎたな…

昨日は学校で自習の時間が多くずっと寝てたからか早く起きてしまった。

何をしようかと考えている時電話がなった。

ん?って、楓??

俺の婚約者、楓からの電話だった。

楓がこんな夜中に電話してくる理由はただ1つ

「またあの夢?」

楓はたまにある夢を見る。

楓の…姉が亡くなった時の記憶。

楓には3歳離れた姉がいた。

2人はずっと一緒で喧嘩をしたところなんて見たことがなかった。

けれどある日事件が起こった。

楓の家は誰も知ってるヤクザの組。

楓と楓の姉が遊んでいる時に誰かにさらわれたのだ。

護衛も着いていたがそれなのにさらわれ、楓が見つけた頃には殺されていた。

楓の姉は龍奏組の中でもトップレベルの殺しの技術を持っていた。

それを知ったどこかの組のやつが殺したのだろう。

それから楓はこんな夢を見るようになった

そして、

俺たちは楓の姉を殺した奴を見つけるために



《殺し屋になった》

















ピーンポーン

「はーい、あら、柊雅くん!」

「おはようございます。」

「楓まだ寝てるから起こしてきてくれない?」

「了解です笑」




コンコン

「楓ー入るぞ。」

ガチャ


zzz…

(はぁ…可愛いかよッ)

「かえで、学校遅刻するぞ、」

「ッんん…とーがぁ?」

でた……

楓の寝起きはほんとに理性との戦い。

何故かって?

口調が3歳児になって、とにかく格好がえろい

緩めのTシャツに短い短パン、緩いからかブラが見えてる…

まぁ、いつもの事なんだか、

「うん、おはよ。よく寝れた?」

と声をかけながらTシャツを直す。

「ねりぇたぁ…とーがぁだっこぉー」

俺、理性を保て…

「抱っこはまた今度な、早く着替えてリビング行くぞかれんさん待ってるから」

ムスッー

「わかったぁー」

ギュー

うん、胸、当たって…

「着替えてくるねっ!」

「お、おう…」

ホント鈍感だな…ボソッ