「あのさ、夏休みって空いてる?」
ふと、颯太はこんなことを聞いてきた。
‥‥‥もうすぐ夏休みか。
「空いてるよ」
「じゃあさ、花火大会一緒に見に行かない? 俺と2人で」
彼の最後の言葉に驚いて目を見開いた。
颯太は恥ずかしそうに少し頬を染めていて、でも目は真剣そのもので。
そんな姿に私はドキッとして思わず答えていた。
「いいいい行きます! 行きます!」
「本当!?」
「うん!」
これから、楽しいことがあるって思ったら夏って案外悪くないかも!
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