夜、8時。
家事も宿題も、お風呂も終えた私。
普段なら、友達に借りたDVDを見たり
ネットでアイドル情報を探すことに
熱中する時間なんだけど……熱意喪失。
私になりすまして
女友達の悪口を書いているサイトが、
気になって気になってたまらない。
友達が私のスマホに、そのサイトを転送してくれた。
現実を確かめなくちゃ!
でも……怖くて開けない。
もちろん、書いたのは私じゃないよ。
無実なのは、自分が一番よくわかっている。
でも……
なにか得体のしれない恐怖が
スマホ画面をクリックしようとする私の指を
カチコチに固めちゃうんだ。