でも、愛情を感じるのは

同性の同級生だけじゃないんだ。



「あっ、つぐみさん、いたいた。
 この前渡したウサラビーのDVD、どうでした?」



鞭光君の想い人『望愛ちゃんも』

私になついてくれるようになった。




「沼に使ってほっこりお茶を飲んでるラビー王子、
 ほののんとしてて癒されたよ」



可愛い小動物を愛でるように

私がほっこり微笑むと



「ラビー王子って、つぐみさんの好きな
 アミュレットの春輝くんに似てますよね?

 だから絶対、つぐみさんになら、
 ラビー王子の良さを
 わかってもらえるって思たんです!!」



キスされるんじゃ?って、私がのけ反るほど

望愛ちゃんは
真ん丸キラキラな目を近づけてきて



「今度、私のお家に遊びに来てください。
 もっともっと、つぐみさんに
 ラビー王子の良さを知って欲しくて」



とか



「ラビー王子の缶バッチをプレゼントしたら、
 受け取ってくれますか?」



とかとか



「カバンにつけてとか、迷惑なお願いはしないので……。
 私とお揃いの物……
 つぐみさんにも持っていてもらえるだけで満足なので……」



などなど


私がキュンキュンしちゃうような言葉を

望愛ちゃんは、これでもかって程浴びせてくるんです。