「オマエの良いところ、
あいつらには、言わなかったけどさ……」
ひゃっ。
な……な……なに?
「他人の気持ちを大事にすること。
俺は、嫌いじゃねえよ」
ひゃぁぁぁぁ///
いきなり、褒められた?
鞭光君の吐息が
私の耳にかかったよぉ///
「帰る時、グミの教室に迎えに来るから」
そう言って彼は、私の頭をポン。
鞭光君の頬
リンゴ色に染まっているように見えるけど……
どうしちゃったの?
恥ずかしさを
精いっぱいごまかすように
隣の教室に入って行く鞭光君。
彼の後ろ姿に
体から湧き上がるほどの
萌えを感じてしまう私は
完全に
暴君王子の恋沼にハマっている
被害者だ。