反省している間に、石段を登りきった。



夕日色に染まる綺麗な海を

もう一度、見ておこうっと。



モヤモヤが少しだけ薄らぎ

安堵のため息を吐きながら、振り返る。





……


……


えっ?




オレンジ色の海より先に

私の目に飛び込んできたのは


石段を駆け上がってくる男の子。






なんで、息を切らしているの?



なんで、跳ねるような一段飛ばしで

必死な顔で駆けあがってくるの?




そんな一生懸命オーラ

醸し出すのは、やめてくれないかな?



私のことを追いかけてきてくれたの?って

バカな期待をしちゃうじゃん。