てくてく、とことこ。
ご主人さまと一緒に、嬉しそうに散歩する犬さんを見ていると、とても癒やされる。
…はわぁ……かわいいなぁ
「もこちゃん、よだれ出てる」
わうくんに、笑われてしまった。
「た、…食べようとしてたわけじゃ、ありませんからね?」
「ふわふわで…ふかふかだから…ちょっとだけ触りたかっただけなんです」
私は、へにゃりと笑ってみせた。
わうくんは私の手を自分の頭の上にのせると、わしゃわしゃと動かす。
「わっ…あははっ」
「わうくんどうしたの?」
きゅるんとした瞳が、私をジッと見つめている。
「俺の髪の毛も、ふかふかでふわふわだよ」
「ふふっ…うん、知ってるよ」
私がそう言うと、わうくんは嬉しそうにヘニャリと笑った。
「俺のさわりごこちが一番好き?」
「…?そうだね?」
どうしてそんなことを聞くんだろう。
まぁでも…わうくんが嬉しそうだからいっか…
と思う、もこなのでした。