今日は、わうくんとお家デートの日です。


「わうくん見てー、子猫かわいい…」

「…ほんとだ…あの白い子猫、もこちゃんに似てる」


「似てないよ」

「そしたら、あのミルクティー色の子猫は、わうくんね」

「えー」

「わうくんの髪色とそっくり」


デートといっても…

ふたりでボーッとテレビを見ているだけだけど。


私の家にわうくんがいると、つい未来のことを考えてしまいます。

おばぁちゃんとおじいちゃんになっても、こうして一緒に笑っていたいなぁ…なんて


「ね、もこちゃん見てー!犬と猫どっち派が多いか検証だって!」


「へぇー」


「もこちゃんはどっち派?」


「……犬さん派です」


目の前にいる、大きくてふわふわした、優しい犬さんが好きです。


ふわふわの髪に触れて、わしゃわしゃと撫でる。

すると足をパタパタして喜んでくれる。


……本当に犬さんだったら、しっぽをパタパタふってくれているのかな


なんとなくお尻をペチペチ軽くたたくと、わうくんは、きゃっと笑う。


そしてゴロンと寝返りをうって、あおむけになった。


「…お尻ペチペチしないでよ」


「…しっぽ生えてこないかなって…」


「えへへっ、生えてきません」

「わっ」


ちょっぴり勢いよくぎゅっと抱きつかれて、一緒に床にごろんと寝転がった。


「耳も?」

「生えません」


ふたりで顔を見合わせて、にひっと笑う。


「ところで、わうくんはどっち派なの?」


犬さんか猫さん。

わうくんはどっちが好きなんだろう。


「…白くて可愛い、子猫派です」


柔らかく、ふっと笑う大好きな人。



今日も犬さんに癒やされる、もこなのでした。