動揺しているのが目に見えてわかる。
手をさすりながら、助け舟を探すように森さんをチラチラとみている。

残念だったね。森さんは女性社員の檻の中だよ!
観念したのか田中さんは静かにこちらを見た後、森をさんを見て口を開いた。


「あーちょっと誘われて。アイツに」

「え?森さんに?」
「あーなるほど…」
「いやぁ悲しいねぇー」


驚く私とは引き換えに、二人は冷めた目で森さんを見る。

二人と森さんってそんなに仲良かったっけ?
茜ちゃんならわかるけど千景先輩も?


「弥生ちゃん、あんまり気にしないでいいよ」
「え、あ、はい?」


といっても気になるな…。

森さんが参加したってことは、この飲み会に参加する特定の誰かと飲みたかったってわけだよね?
さっきの田中さんの話だと男性陣ではない。
そもそも関わりがなさそうだしね。

うーん、この仲良さそうな感じ…。

まさかこの二人と!?
それなら私も気を使ってあげないと!!

気づいたら即行動、私は三人に外の空気を吸いに行くといい外に出る事にした。