ダイナミックな告白をした私の彼、神宮アキ。

セクシーとクールを具現化したような人。
初対面の人は結構威圧感を感じる鋭い目が特徴。

でも心はすっごく優しくていつも私なんかにレディーファーストをしてくれる紳士。

海外の血が入ってるからなのか目鼻立ちはクッキリしている。

バシっと高級スーツを着こなす彼は、確かにみんなが憧れるクール系王子様って感じ…なんだけどね。


「石油王って…えっと…?」
「五年前に石油を掘り当てたんだ」
「え、あ、うん」
「ただ俺が石油王って知った途端目の色を変える奴が多くてな。伝えるのが遅くなってすまない」


━あ。

そっか。
私自惚れてた。

アキさんは私を信じてくれてるって思ったけど、
本当は信じてくれてなかったんだ…。

この時アキさんが何か言っていたけど私の耳には入ってこなかった。