愛しの彼に溺愛~石油王の場合~

「どうして?」
「だって私は貴方のことを愛していないから」
「これから愛してくれればいいよ。兄さんと違って僕は弥生さんと趣味も合うしね」
「確かにアキさんと私じゃ趣味が違いすぎる」
「でしょ?」


元々インドア派の私とアウトドア派のアキさんとでは確かに趣味は違う。


「でもね。私が愛しているのはアキさんなの。貴方じゃない」


付き合って楽しかったことも、不安になったことも、悲しかったことも色々あった。
でもそれは愛していたからこそ乗り越えられたの。

それ以上の物を感じられたの。

だからアキさんも私にプロポーズしてくれたんだと思う。

そうじゃなかったら私なんてとっくの昔に捨てられている。
本当はアラブでの仕事がメインなのに、日本に住んでまで私の傍にいてくれた。

それが答えだよ。


「ふーん。…違う男とキスしたくせに?」