愛しの彼に溺愛~石油王の場合~

森さんのせいで警戒しすぎちゃったのかも。
私を狙っている人なんていないのに、あーあ、自意識過剰になっちゃった。


「ごめんなさい。友達と電話してて、アキさんに用事でもあったの?だったらごめんなさい。彼、今仕事で外に出てて」
「え?兄さんいないの?」
「えぇ。伊豆原さんって人から電話があってすぐに」
「ふーん。そっか」
「何か伝言があったら伝えておくよ?」
「ううん。兄さんに用があってここにきたんじゃないんだ」
「え?」


アキさんに用じゃないってことは…。


「義姉さんに」


なんか


「いや、違うか」


シキさんの雰囲気が


「弥生さんに用があったんだよ」


…怖い。

━トン

「ねぇ。どうして逃げるの?」