愛しの彼に溺愛~石油王の場合~

車の中でメイク直しすることがそんなにも珍しいことなのかな?
結構みんなやってると思うんだけど…。


「…アキさん」
「こうメイク一つで雰囲気が変わるものだなと思ってな。」
「もう。私だからまだいいけど、他の人にやっちゃだめだよ?」
「俺は弥生にしか興味がないから問題ないな」
「ちょ、っん…」


甘い言葉と共にバードキスされる。

軽く文句いった代償がコレか…。うぅ。リムジンでよかった。
タクシーでは運転手さんに冷やかされたけど、リムジンだと見えないからね。


「リップ塗りなおしておけよ」
「誰のせいよ。もう!」

「俺だな」


クツクツ笑うアキさんにムっとしながらも仕上げのリップを塗る。

よし。これで問題ないな。
アクセサリーや髪型、服装をサラっと確認して私もリラックスする。


「見えてきたぞ」


その言葉を聞いて窓から外を見る。