愛しの彼に溺愛~石油王の場合~

「ここからアキさんのご実家までどれくらいかかるの?」


リムジンで移動しながら、アキさんに尋ねる。
その姿はまるで貴婦人そのものだった。

うん。やっぱり私には似合わないな。


「そんなに遠くない。ここから三十分ぐらいだ」
「三十分ね。じゃあ少しメイク直しちゃうね」
「あぁ」


服だけ挨拶用の上品な綺麗めに着替えたけど、メイクを直す時間がなくてそのまま来ちゃったから直したかったんだよね。
服に合わせてメイクを変えないと…。

来るときはナチュラルメイクだったけど、上品系のメイクに変更!

車の中で直せるか不安だったけど、リムジンの揺れなさに感動。
全然出来ちゃう!

しかも三十分もあれば問題ない。

アキさんもスーツを着用している。
多分このスーツも高級なスーツなんだろう。
汚れたら怖い…!

・・・うん。


「アキさん。そんなにじーっと見られるとやりにくいんだけど…」
「あぁ。すまん」


そういいながらもアキさんはずっとこっちを見てくる。