「いいんじゃないか?」


え?


「アキさん?」
「京都だろ?そんな頻度で行かなければ問題ないだろう。一人で通うのが難しかったら俺も一緒に行く。それで問題はないだろう?」
「い、いいの?」
「あぁ。問題ない」
「やっば。この人本当のお金持ちだぁ…」
「おい。舞。そっちばっか見てんじゃねぇ」
「あ、ごめんごめん!ちょっといやかなり胸キュン展開だったから!じゃあこれ私の連絡先です!仁のも教えていいよね?」
「…あぁ」
「もう!営業時は仁もちゃんとしてるから安心してください!それじゃあお邪魔になっちゃうと思うのでここで失礼しますね!ほら仁、プランナーさんが困ってる!」
「ハイハイ。…あー、神宮さん、小林さんいつもウチがお世話になっております。今後ともよろしくお願いします。いつでも来てもらっていいんで…、じゃあ失礼シマス。」
「あぁ。楽しみにしている」


気まずそうにしながらもちゃんと挨拶をして去っていく東條さん。

流石出来るジムトレーナー…!
きっと普段はちゃんとしてる分、お休みの日ははっちゃけているんだろう。


「お話は大丈夫そうでしょうか?」
「はい。お待たせしてすいません」
「いえいえ。それではこちらの資料をご覧ください」


いつの間にか準備が出来ていたのか、資料や飲み物がテーブルの上に並んでいた。