気づいたらベッドの上にいる。
これ読んだことあるぞ。
よくある転生もの小説の始まり方と同じだ。

「まじかぁ。。」

めちゃめちゃ豪華な室内、クイーンサイズのベッドでなんか上から布が下がっている。
ばあちゃんちにあった蚊除けぐらいしか僕見たことないよ。
至る所が赤と黒の装飾。
落ち着かないなあ。

「ぼっちゃまおはようございm」
「うああああああああああああああ!!!!!!!!」

ひたすらビビった。
心臓が3Mくらい飛んだ気分だ。
その声の主も僕の声に驚いたらしく、持っていた白い陶器の物に水が入っていたようでバチャっと音を立てて水を落とした。
洗面用の水っぽい。タオル持っているし、メイド服だし。
ただメイド服も黒と赤のゴスロリ調。
なんか統一してんのかな。

「すみません!
すぐ拭きます!!!」
「あ、いや。。」

めちゃめちゃ慌てて出て行ってしまった。