「そこにいつも俺とシキとあと3人…が集まるんだけど、紫苑ちゃんも連れていきたくてさ!だから明日全員揃ったら一緒に……シキ!!お前いい加減にしろ!!それは駄目だろ!!」
初めこそ獅貴の愚行を見逃して穏やかに話していた涼くんだったが、私の唇を狙って顔を近付けようとする獅貴に流石に声を上げる。
ムッとする獅貴だが、ぶっちゃけ一番疲れてムッとしたいのは私の方だ。
「獅貴、メッ!頭なら撫でてあげるから」
「…分かった。でも紫苑は俺から手も目も離すな。不安になる」
素直に私の言葉を聞いた獅貴に、涼くんがバケモノを見るような目でこちらを見つめる。
「すごいね紫苑ちゃん…猛獣使い??」
「大体合ってる。で、なんで私こんなに懐かれてるの?」
何故か懐いてる獅貴には悪いけど、私は平穏で揉め事の無い日々を送りたい。
正直危なそうな彼らと関わるのは避けたいのだ。

