「紫苑さんは、何にします?」
未星くんが、お茶のボタンを二回押して、次にオレンジジュースのボタンを押す。ガタンッと落ちてきたそれを取り出すと、彼が問い掛けてきた。
言いながら押したカフェオレのボタンは、恐らく未星くんのものだろう。『甘党のカフェオレ!』の文字に思わず笑ってしまう。
予想外なのか予想内なのかどちらなんだ。確かに言われてみれば甘党っぽいけど。
「…。…そう、だな。普通に水にしようかな」
私の答えを聞いて、彼は迷いなく水のボタンを二回押す。獅貴の分なのだろうが、考える仕草も見せない適当な判断に苦笑が零れた。
「俺、持ちますよ」
「なら三本ずつね」
全て持つという意味なのだろうが、流石にそれは許容出来ない。ていうか未星くんが優しすぎる。彼以外のあのメンバーが自由で勝手だから尚更そう見えるのかも。
「ちゃんと話せるようになったら、弟紹介します」
「ほんと?楽しみにしてるから、絶対ね」
にこっと笑って言葉を返すと、未星くんはふにゃりと微笑んで頷いた。
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