「…初めて会った時。
…紫苑が、俺を拾ってくれた時から」
しゃがみ込んでいるだけなのに、体は疲れて力が抜ける。床にぺたりと座り込んだ私に向かい合うように、獅貴は顔を覗き込むように近付けた。
いつだって、目の前の甘い瞳には私しか映っていない。
「ずっと、その時からずっと、好きだった」
ようやく手が離される。離された手はダランと床に落ちて、やっぱり体は動かない。そんな私を、獅貴は何処までも甘い目で見つめる。
「態度で示してただろ。
俺がどれだけ紫苑のこと、好きかって」
「っ…!!」
火が燃え上がるように、途端に体全体、特に顔全体が熱くなる。きっと今鏡を見たら、私の顔は真っ赤に染まっていることだろう。
「…好きだ、紫苑。そろそろ俺のこと、本気で意識してくれないか?」
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