ずっと傍に

「あたしがどこで誰と寝て金を奪い取ろうが関係ないでしょ?」



「それが関係あるんだよね。。だって''おれら''の街だからさ。許せないんだよ、たとえ女だとしてもシマを汚されるのは」




そう言うと男は空になったコップを持ち立ち上がった




言いたいことだけ言って人の意見は聞こうとしないそんな男にあたしは心底腹が立った



確かに彼が言うことはごもっともだ。




あたしだって自分の居場所を汚されるのは絶対に許せない。



だけどそんな気持ちは分からない、だってあたしには居場所がないから、、、




そんなあたしの気持ちが誰にわかる?分からないくせに。





「関係ない。」




気づけばあたしは自分の声とも思えぬほど低い声でそう一言言い放っていた。




すると男は振り返りただ無言にあたしを見つめた






「あんた達のシマだかなんだか知らないけど、あたしがどこで誰と何しようが関係ないでしょ。


例えそのシマがあなたの大切な街だとしても


あたしにとってはなんの価値もないただ金を創ろう''男(どうぐ)''の巣窟にしか過ぎない」





そういえば男は目を見開き無言であたしを見つめた






「この生き方があたしの生きる道なの



だから何も知らない他人があたしの生き方に口出ししないでくれる?」




そういい私は部屋を出ようとリビングの扉を向いた




「……っ、、」



そこには腕を組み扉によりかかる昨日の夜に見た黒髪の男がいた。


その男はあたしを酷く冷たい目で睨んでいて


あまりにも冷たすぎる威圧感に思わずヒュっと息を吸い込んだ




存在にすら気づかなかった





いつからいたの?






茶髪の男とは比にならないレベルのどす黒く鋭い眼光にあたしは思わず息を飲んだ




次に発せられるであろう言葉に身構えるようにあたしは一歩後ろに下がったが



男は思っていたよりも何倍も優しい声でこう言った





「俺がおまえを助けてやる。」