ずっと傍に

真っ暗な闇を彩る妖しい光たち




通りを行き交う若い女達と誇らしげに頬を染め歩く男達




女達は、恐ろしい狂気を隠し化ける



男達は、そんな女達に理性を失くし獲物と化す




そう…ここは男女の交わりの場。




救いようの無い人間たちの憩いの場。




そんな人間たちが向かう場所はただ1つ。




そびえ立つたくさんの艶やかな建物…ホテル…





ここに入ってしまえばもう、後戻りはできない




1度入ってしまえば、もう抜け出せない、どうしようもない人間達にとっては救いとなるこの建物…




そしてそれは、あたしも例外じゃなかった。






隣を歩く男を見上げる








あたしはこうして生きていく。





2年前にそう決めたの。









軋むベッド





交わる男女の声





「…はい理沙、今月分」




シャツを着ながらそうあたしに札束を差し出す彼はあたしの契約相手…ってやつ






「…うん、じゃあ」




シャワールームに向かおうとしたあたしの手首を男は捕み額にそっとキスをした




「ルーム代俺が払っておくから…。連絡待ってる」


そういい目の前の男は、ニコッと笑い立ち上がる


「うん。」





そう言い残すと、彼は爽やかな笑顔を残し部屋を出た







その姿を見送った後、下着姿のまま脱衣場へと進みそれを脱ぐ。



付けられた赤い痕を見てあたしはキュッと下唇を噛んだ。



そして、あたたかい湯船にそっと入り深くため息をつく。




「…はぁぁぁ。なんか、だるい…」


季節の変わり目だからかな、なんだか今日はやけに体がだるい気がする



ふとさっきまでいた男を思い出す


霧島駆(きりしま かける)…




彼は、2年前にあたしが初めて契約した人。



契約の話をした当時彼は快く受けてくれた。




お互いの利益が一致したから今まで関係を続けてきた、たたそれだけの関係…





ペラペラとお札の枚数を数える




「……今月は30万、、ダメまだ足りない」