拓「…眷属を探しにきた」


さあ、どう出る


ルナは少し考えるように眼を閉じる


そしてグレープガーネットの眼をこちらに向けた


ルナ「眷属、ですか」


拓「あぁ」


ルナは視線を宙にやりまたこちらに戻す


前足が俺に向かって伸びる


ん?


ルナ「いいですよ」


へ?


拓「何が?」


ルナ「あなたの眷属に、ですよ」


拓「まじ?」


夢じゃ


ルナ「夢じゃないです。声に出でてますよ」


でもなんで


妖の中で警戒心が強いのは1位、鬼、2位、狐だ


拓「…理由は?」


ルナ「実力も申し分ありませんし、なにしろ人間という生き物に興味があります…それじゃダメですか?」