「 … えーと 、 ? 玲衣さん ? 」

玲衣さんは 机の中から 銀製の 入れ物を取りだして 、

〖 私 、叔父様から預かってたのよ ! 〗

叔父様というのは 和虎さんのいう 親父 、 私のお父さんのことだという。


みてみて っ ! と 蓋を開け 出てきたのは 少し古い 写真と 絵本や熊のぬいぐるみ 、そしてまだ新しい手紙だった 。

「 これ 、 って 」

古い写真にはざっと50人以上が写っている 。
沢山の男の人達に囲まれながら 真ん中に いるのは 私の父と 母と 父の膝に抱かれた私だった 。