詩ちゃんと海里は目を見開いて驚いてる。

秀羽は……って思って顔をうかがうと


あ、余計に不機嫌になってしまった。

「あーやっぱり梨乃ちゃんは面白いねっ!しかも美人すぎるでしょ!」

元気いっぱいに詩ちゃんが言いながら私に抱きついてきた。それに応えるように私も詩ちゃんの背中に手を回し、お互い笑いあった。


「よし!じゃぁ今からカラオケでも行くか!出発!」

「海里さんせーい!行こう行こう!」

え、ほんと海里はいきなりだな。でもカラオケとか行ったことないから、行きたいなぁ。

「莉乃ちゃんも行くでしょう?」

「うん、行く!」

秀羽も行くのかなって思って再び顔をうかがった。

あ、顔が不機嫌ではなくなったけど別に機嫌が良くなったという分けでは無さそうだ。