お嬢の神隠し

「高校は東京から離れた所にしたんだ。遥斗にずっも迷惑かける訳にはいかないから」


私が話してる間、秀羽はずっと真剣に聞いてくれてた。やっぱり優しーなぁ。



「でも詩、秀羽、海里皆に出会えてホントに良かった。ありがとね」



秀羽の方を見ると優しく笑ってくれた。

初めて会った時と今の印象は全然違う。


人は見た目で判断したらダメだね。



「これからも俺たちがついてるから、大丈夫」



「……うん」



その後もホントにどうでもいい話をいっぱいした。


秀羽って頭はいいけど馬鹿だよねーって改めて感じた。