(……嫌な予感がする……)

ドクドクとフィオナの心臓がうるさく鳴っていた。早くザクロのことをエヴァンに話さなくては、そんな思いからフィオナの足は早くなる。

刹那、フィオナの頭の中に真実が映り込む。それはザクロのことだ。

「やっぱり……」

フィオナは息を吐き、シオンたちに知らせるためにスマホを取りに戻った。