碧くんに伸ばしかけた手の力が抜けた 目が熱くなったけど その手を上まで持っていく気力もなかった 碧くん… 「海、手、貸して…」 碧くんが私の力ない手を拾ってくれた 「『不安』て手のひらに書いてある」 碧くんはそう言って 私の手のひらに 『幸せ』 碧くんの長い指で書いてくれた 「これで大丈夫じゃね? 不安になったらギュッて握って … 海は、幸せだよ」 「うん ありがと、碧くん」