やっと、やっと泣き止んだ頃、もう夕日が沈もうとしていた。

「長くいてごめんなさい。もうそろそろ、帰ります。」

「気をつけてね、また気がが向いたら会いに来て。」

「あの、理生のお母さんとお父さんに、ごめんなさいって伝えてください......。」

理那さんはなにも言わずに、寂しそうな目でうなずいてくれた。